久しぶりの海外旅行、航空券を取った瞬間のワクワク感はたまりませんよね。でも、出発日が近づくにつれて「あれも必要かも…」「現地で困ったらどうしよう」と、スーツケースがパンパンになっていませんか?
実は、旅の疲れの正体は、移動による体力消耗だけではありません。「重すぎる荷物」と「不便な環境へのストレス」が、あなたの元気を奪っているのです。
今回は、元国際線CAであり、現在はトラベルガジェット・キュレーターとして活動する私が、一般的な必需品リストには載っていない、旅の質を劇的に上げる「神アイテム」を5つだけ厳選しました。これさえあれば、あなたの旅はもっとスマートで、疲れ知らずの快適なものに変わります。
この記事を書いた人
高橋 ミナミ
トラベルガジェット・キュレーター / 元国際線CA国際線CAとして世界50カ国以上を渡航。新人時代は心配性で荷物が多かったが、数々の失敗を経て「旅の快適さは荷物の量と質で決まる」と確信。現在は「スマートな旅」をテーマに、本当に使える旅行グッズのレビューやパッキング術を発信している。
「『あれば便利』は『なくても平気』。本当に必要なのは『ないと困る』レベルの多機能アイテムだけです。」
「必需品リスト」だけでは不十分?旅慣れた人が「快適さ」に投資する理由
「パスポートと財布さえあれば、旅はできる」。確かにその通りです。でも、私たちが求めているのは、ただ現地に行くだけの旅ではなく、最高の思い出を作る旅ですよね。
正直に告白します。私も新人CA時代は、心配性で荷物が山のような「重装備トラベラー」でした。「念のため」と詰め込んだ予備の服や便利グッズでスーツケースはパンパン。その結果、現地のホテルに着く頃には、重い荷物の移動で肩はバキバキ、足はむくんでパンパン。せっかくの自由時間も、ベッドに倒れ込んで終わってしまうことが何度もありました。
その時、先輩CAに言われた言葉が今でも忘れられません。
「ミナミちゃん、旅の『余裕』はね、荷物の軽さと道具の賢さで作るものよ」
それ以来、私は「何を持っていくか」ではなく「どうすれば快適に過ごせるか」を徹底的に考えるようになりました。旅慣れた人が特定のアイテムに投資するのは、単なる物欲ではありません。「移動の疲れ」や「現地の不便さ」をお金で解決し、限られた旅の時間を100%楽しむための賢い選択なのです。
これから紹介するのは、そんな私が数え切れないほどの失敗を経てたどり着いた、あなたの旅を「疲れ知らず」に変えるための最強のパートナーたちです。
【機内・ホテル編】CA直伝!「むくみ」と「乾燥」を撃退するプロの知恵
女性にとって、長時間のフライトや海外ホテルの環境は過酷そのものです。特に「乾燥」と「むくみ」は、到着後の写真映りや体調に直結する大敵。ここでは、CAが実践している「機内美容」の正解をお教えします。
砂漠より乾く機内での保湿ケア
よく機内でシートマスクをしている方を見かけますが、実はこれ、CAの間ではあまり推奨されていない方法なんです。機内の湿度は20%以下と砂漠よりも乾燥しているため、シートマスクの水分が急速に蒸発し、その気化熱で肌の水分まで奪ってしまうリスクがあるからです。
正解はシンプル。「化粧水をたっぷり入れた後に、こってりとしたクリームで物理的に蓋をする」こと。これに尽きます。
到着後の足が劇的に軽くなる「着圧」の魔法
そして、絶対に欠かせないのが「着圧ソックス」です。気圧の変化と長時間の座り姿勢で、足の血液循環は滞りがち。何も対策しないと、到着後に「靴がきつくて入らない」なんてことも。
私は「メディキュット」のような医療用に近い着圧ソックスを、搭乗直後から着用することを強くおすすめします。さらに、CAの裏技として、足の指を広げる「足指セパレーター」を併用すると、血行がさらに良くなり、ホテルに着いた時の足の軽さが全く違います。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 機内には、試供品の小さなパウチではなく、使い慣れた「高保湿クリーム」を必ず持ち込みましょう。
なぜなら、海外のホテルも空調で非常に乾燥していることが多く、機内・ホテル兼用の「レスキュークリーム」として旅の間中活躍するからです。肌トラブルは旅のテンションを一番下げる要因なので、ここだけは荷物を減らさず、質にこだわってください。
【パッキング・移動編】荷物が半分に!?ガジェットと収納の「指名買い」3選
「荷物を減らしたいけど、必要なものは削れない」。そんなジレンマを解決するのは、1つで何役もこなす多機能ガジェットと、革新的な収納グッズです。ここでは、私が自信を持っておすすめする「指名買い」アイテムを3つ紹介します。
1. Anker Power Bank (Fusion)|充電器ポーチの断捨離
もしあなたが、モバイルバッテリーと、コンセントに挿す充電器と、ケーブルを別々に持っているなら、今すぐこの「Anker Power Bank (Fusion)」に変えてください。
これは、コンセントプラグとUSB-Cケーブルが一体化したモバイルバッテリーです。カフェやホテルではコンセントに挿して「急速充電器」として使い、移動中はそのまま「モバイルバッテリー」としてスマホを充電できます。ケーブルも内蔵されているので、ポーチの中でコードが絡まるストレスから完全に解放されます。これ1台で3役をこなすので、荷物の量が物理的に減ります。
2. 無印良品 ポリエステル仕分けケース圧縮タイプ|パッキングの革命
圧縮袋というと、ビニール製で空気を抜くときに「シューッ」と音がしたり、ガサガサとかさばったりするイメージがありませんか?無印良品の「ポリエステル仕分けケース圧縮タイプ」は、そんな常識を覆します。
服を入れてファスナーを閉めるだけで、驚くほどコンパクトに圧縮できます。片面がメッシュになっているので中身が一目で分かり、「あれ、あのTシャツどこに入れたっけ?」とスーツケースをひっくり返す必要もありません。布製なので繰り返し使えてエコですし、見た目もスマートです。
3. Apple AirTag|「荷物は出てこない」前提の安心を買う
コロナ禍以降、世界中の空港でロストバゲージ(荷物の紛失)が多発しています。「私の荷物は大丈夫」という保証はどこにもありません。そこで必須なのが「Apple AirTag」です。
これをスーツケースに入れておけば、iPhoneの「探す」アプリでいつでも荷物の位置を確認できます。万が一ロストバゲージに遭っても、係員に「私の荷物は今、この空港のこの場所にあります」とスマホ画面を見せて証拠を提示できるのです。この「心の平穏」は、数千円の投資で得られる価値としてはあまりに大きいです。
【スマート旅編】Wi-Fiはもう古い?「eSIM」と「Uber」でスマホを最強の武器にする
重いWi-Fiルーターをレンタルして、充電を気にしながら持ち歩く…。そんなスタイルはもう過去のものです。最新の「スマートな旅」は、スマホ一つで完結します。
「eSIM」で国境を越えた瞬間にネット接続
「eSIM(イーシム)」をご存知ですか?これは、物理的なSIMカードを差し替えることなく、アプリ上の操作だけで現地の回線を使えるようにする技術です。「Airalo」や「Ubigi」といったアプリを使えば、日本にいる間に設定を済ませ、現地に着いた瞬間に現地の回線に切り替えることができます。
Wi-Fiルーターのように受け取り・返却の手間がなく、紛失のリスクもゼロ。何より、荷物が一つ減るのが最大のメリットです。
移動は「Uber」一択でトラブル回避
海外旅行で最もストレスが溜まるのが、タクシー運転手との交渉です。行き先が伝わらない、遠回りをされる、ぼったくられる…。そんなトラブルを避けるために、移動は配車アプリ「Uber(ウーバー)」や、東南アジアなら「Grab(グラブ)」を使いましょう。
アプリで行き先を指定し、クレジットカードで事前決済されるため、運転手と言葉を交わす必要すらありません。乗車履歴が残るので安全性も高く、女性の一人旅でも安心です。
海外旅行のネット接続:Wi-Fiレンタル vs eSIM
| 特徴 | Wi-Fiレンタル | eSIM (Airalo/Ubigi等) |
|---|---|---|
| 荷物の量 | ルーター本体+充電器が必要 | ゼロ (スマホのみ) |
| 紛失リスク | あり (弁償金が高額) | なし |
| 手間 | 空港での受取・返却が必要 | アプリで完結 |
| 充電管理 | ルーターの充電も気にする必要あり | スマホの充電のみでOK |
| 価格 | 複数人なら割安な場合も | 1人なら圧倒的に安い |
✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス
【結論】: 初めてeSIMを使う場合は、出発の前日までに日本でアプリをインストールし、設定を済ませておきましょう。
なぜなら、現地に着いてから空港のフリーWi-Fiで設定しようとすると、接続が不安定でうまくいかないことがあるからです。日本で設定を完了させておけば、着陸して機内モードを解除するだけで、すぐに快適なネット環境が手に入ります。
よくある質問:100均グッズやレンタルじゃダメですか?
最後に、私がよく聞かれる質問にお答えします。
Q. 旅行グッズは100均でもたくさん売っていますが、高いものを買う必要がありますか?
A. 「消耗品」は100均でOK、「命綱」は投資すべきです。
例えば、液体を入れる小分けボトルや、衣類をまとめるだけの巾着袋、使い捨てのスリッパなどは100均(ダイソーやセリアなど)で十分です。しかし、今回紹介した「充電器(Anker)」「セキュリティ用品(AirTag)」「機能性衣類(メディキュット)」などは、旅の快適さと安全を支える土台となるアイテムです。
安物の充電器が現地で壊れたり、圧縮袋がすぐに膨らんでスーツケースが閉まらなくなったりすると、そのリカバリーに貴重な旅の時間と体力を奪われてしまいます。「トラブルをお金で防ぐ」という意味でも、これらには投資する価値が十分にあります。
まとめ:準備とは「不安を消す作業」ではなく「楽しみを作る作業」
旅の準備をしていると、どうしても「忘れ物はないか」という不安に目が向きがちです。でも、今回ご紹介したアイテムたちは、そんな不安を解消するだけでなく、「これを使えば、もっと快適に旅が楽しめる!」というワクワク感を連れてきてくれます。
- Anker Fusionで、身軽に街を歩く自分。
- 無印良品のケースで、スッキリ整ったスーツケース。
- メディキュットで、翌朝も軽い足取りで観光する自分。
想像するだけで、旅がもっと楽しみになりませんか?
まずは、Ankerの充電器と無印良品のケースだけでもチェックしてみてください。きっと、パッキングの段階から「今回の旅は今までと違う」と感じられるはずです。
あなたの久しぶりの海外旅行が、疲れ知らずで最高の思い出になることを心から願っています!
