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国際線に食べ物は持ち込める?プリンは没収?機内食以外の「おやつ」完全攻略ガイド

「長時間のフライト、機内食だけじゃお腹が空きそう……。大好きなおやつを持ち込んでリラックスしたい!」
そう思って準備したプリンやおにぎりが、空港で没収されてしまったら悲しいですよね。

実は、国際線の手荷物ルールには、多くの旅行者が陥りやすい「食べ物の落とし穴」が存在します。特に「プリン」や「おにぎり」は、ルールを知らないと保安検査場で止められたり、到着国で検疫トラブルになったりする代表的な食品です。

でも、安心してください。「液体物の境界線」と「検疫のルール」さえ正しく理解していれば、プリンも肉入りおにぎりも、合法的に機内で楽しむことができます。

この記事では、元国際線グランドスタッフとして数多くのお客様の「没収トラブル」を見てきた私が、あなたの「食べたい」を叶えるための正しい持ち込みルールと裏技を伝授します。これを読めば、もう保安検査場でドキドキする必要はありませんよ。


[監修者情報]

高田 あゆみの顔写真

この記事は以下の専門家が監修しています

高田 あゆみ(元国際線グランドスタッフ / トラベルアドバイザー)

成田空港の国際線カウンターで8年間勤務し、数千人のチェックインと手荷物トラブルに対応。「せっかくのお土産や機内用のおやつを、泣く泣くゴミ箱に捨てるお客様をたくさん見てきました。そんな悲しい思いをさせないために、現場のルールをこっそり教えます」という親身なアドバイスが好評。

目次

悲劇を回避!「プリンは飲み物」と心得よ【液体物ルールの落とし穴】

「お客様、申し訳ありませんが、こちらのプリンは機内にはお持ち込みいただけません」

カウンターや保安検査場で、私が何度この言葉を伝えてきたことか。そのたびに、「えっ、プリンは食べ物でしょ?」「お土産用に買った高級品なのに!」と驚き、そして落胆するお客様の顔を見るのは、本当に辛いものでした。

まず、国際線の機内持ち込みにおいて、絶対に覚えておいてほしい鉄則があります。それは、航空保安上、「容器に入れないと形状を保てないもの」はすべて「液体物」とみなされるということです。

意外な「液体フード」たち

私たちが普段「食べ物」だと思っているものでも、以下の食品はすべて「液体物」として扱われます。

  • プリン、ゼリー、ヨーグルト
  • ジャム、はちみつ、ペースト状のチョコレート
  • 味噌、漬物(液体に浸かっているもの)
  • 缶詰(汁気のあるもの)

これらは、水やジュースと同じく「100ml(g)を超える容器」に入っている場合、保安検査場を通過することができません。市販のプリンやゼリーは通常100ml以上あるため、手荷物に入れていると、検査場で「その場で食べるか、廃棄するか」の二択を迫られることになります。

国土交通省が定める「量的制限の対象となる液体物のリスト」にも、これらの食品は明確に記載されています。

【液体物リストの例】
味噌、漬物、缶詰、ヨーグルト、ゼリー、シャンプー、歯磨き粉…

出典: 量的制限の対象となる液体物のリスト – 国土交通省

「プリンは飲み物」というネットスラングがありますが、空港においては、あながち間違いではないのです。

没収されずに「プリン」を機内で食べるたった一つの裏技

「じゃあ、機内でプリンを食べるのは諦めるしかないの?」
いいえ、そんなことはありません。実は、没収されずに堂々と持ち込むための「正規のルート」が存在します。

それは、「保安検査場を通過した後(クリーンエリア)で購入する」という方法です。

「保安検査場」と「クリーンエリア」の関係

液体物の持ち込み制限(100mlルール)は、あくまで「保安検査場を通過する際」に適用されるルールです。一度検査を終えて、搭乗ゲートがあるエリア(クリーンエリア)に入ってしまえば、そこは安全が確認された場所とみなされます。

つまり、クリーンエリアにある売店や免税店で購入したプリンや飲み物であれば、液体物制限に関係なく、機内に持ち込むことができるのです。

家から持参したプリンは没収されますが、空港の中で買ったプリンならOK。これが、機内でおやつを楽しむための最大の裏技です。ぜひ、出国手続きを済ませた後に、売店でお気に入りのスイーツを探してみてください。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「おやつは空港に着いてから、検査の後に買う」を合言葉にしましょう。

なぜなら、多くの旅行者が「家から持参すること」にこだわりすぎて失敗するからです。日本の空港のクリーンエリア(免税店エリア)は非常に充実しており、有名店のスイーツやおにぎりも手に入ります。荷物も減らせて、没収リスクもなくなる。まさに一石二鳥ですよ。

おにぎり・サンドイッチは要注意!見落としがちな「検疫」の壁

次に気をつけたいのが、おにぎりやサンドイッチなどの「固形物」です。これらは液体ではないため、保安検査場は問題なく通過できます。

しかし、ここにはもう一つ、「検疫(動物検疫)」という大きな壁が立ちはだかります。

「機内持ち込み」と「到着国への持ち込み」は別物

例えば、あなたが「ハムサンド」や「唐揚げおにぎり」を機内に持ち込んだとします。これらを機内で食べている分には何の問題もありません。

問題は、食べ残して到着国(今回の場合はフランス)に持ち込もうとした瞬間に発生します。

EU諸国やアメリカ、オーストラリアなど多くの国では、家畜伝染病の侵入を防ぐため、肉製品(ハム、ソーセージ、ベーコン、肉エキスを含むもの)の持ち込みを厳しく禁止しています。

多くの国で、肉製品(ハム、ソーセージ、ベーコンなど)の持ち込みが禁止されています。

出典: 肉製品などのおみやげについて(持ち出し) – 農林水産省 動物検疫所

鉄則は「機内で完食すること」

もし、肉製品を含む食品を持ったままフランスに入国しようとすると、空港の検疫探知犬に見つかり、没収されるだけでなく、高額な罰金を科される可能性があります。

おにぎりやサンドイッチを持ち込む際は、以下のルールを徹底してください。

  1. 機内で必ず食べきる: 到着前に完食すれば、検疫の対象にはなりません。
  2. ゴミは機内に捨てる: 食べ残しや包装紙は、飛行機を降りる前に客室乗務員に渡して処分してもらいましょう。

機内持ち込みOK/NG 食べ物早見表【コンビニ・スーパー編】

出発前にコンビニでおやつを買う際、どれを選べばいいか迷わないように、代表的な食品の持ち込み可否をまとめました。

📊 比較表
表タイトル: 機内持ち込みOK/NG 食べ物早見表

食品名 持ち込み判定 注意点(液体・検疫・匂い)
おにぎり(鮭・昆布) ◎ OK 検疫リスクなし。安心して持ち込めます。
おにぎり(肉・唐揚げ) △ 条件付OK 検疫注意! 必ず機内で食べきること。
サンドイッチ(ハム・カツ) △ 条件付OK 検疫注意! 必ず機内で食べきること。
菓子パン・クッキー ◎ OK クリームが多いパンは稀に液体扱いされる可能性あり。
プリン・ゼリー × NG 液体扱い! 保安検査で没収されます(検査後購入ならOK)。
ポテトチップス ◎ OK 気圧で袋がパンパンに膨らむので、破裂に注意。
カップ麺 △ 条件付OK スープは液体扱いされる場合あり。お湯の提供は航空会社による。
ファストフード △ 条件付OK 匂い注意! 密閉されていないと周囲の迷惑になることも。

よくある質問(匂いの強いもの、離乳食など)

最後に、機内での飲食に関するよくある質問にお答えします。

Q. ハンバーガーなどの匂いの強いものは持ち込めますか?

A. ルール上は可能ですが、マナーとして配慮が必要です。
保安検査や検疫のルールさえクリアしていれば持ち込みは可能です。しかし、機内は密閉空間であり、匂いは想像以上に広がります。ファストフードやカレーなどの強い匂いは、周囲のお客様の気分を害する原因になることも。持ち込む場合は密閉容器に入れるか、搭乗待合室で食べてしまうのがスマートです。

Q. 赤ちゃんの離乳食や飲み物は100mlを超えてもいいですか?

A. はい、乳幼児同伴に限り「例外」として持ち込めます。
液体物制限には特例があり、乳幼児と一緒に搭乗する場合に限り、フライト中に必要な分の離乳食(ペースト状含む)やミルク、麦茶などは、100mlを超えていても機内持ち込みが許可されます。ただし、保安検査場で検査員に申告し、別途検査を受ける必要があります。

まとめ:ルールを知って、美味しい空の旅を!

国際線の機内持ち込みルールは、「液体」と「検疫」の2つの壁さえクリアすれば、決して難しくありません。

  1. プリンやゼリーは「液体」: 家からは持っていかず、保安検査後の売店で買う。
  2. 肉入りおにぎりは「検疫対象」: フランスに持ち込まず、必ず機内で食べきる。
  3. 匂いとマナー: 周囲への配慮を忘れずに。

この3つのポイントを押さえておけば、没収の悲劇とは無縁です。
お気に入りのおやつや軽食を準備して、快適で美味しい空の旅を楽しんでくださいね!


[著者情報]

高田 あゆみ(たかだ あゆみ)
元国際線グランドスタッフ / トラベルアドバイザー

成田国際空港にて、航空会社のグランドスタッフとして8年間勤務。チェックインカウンター、搭乗ゲート、到着ロビーなどあらゆる現場を経験し、手荷物トラブルや出入国手続きのサポートを行う。現在はその経験を活かし、旅行メディアでの執筆や、海外旅行初心者へのアドバイスを行っている。

[参考文献リスト]

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