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海外旅行の液体持ち込み完全ガイド!化粧品の没収を防ぐパッキング術【元CA監修】

「久しぶりのハワイ旅行! でも、パッキング中に手が止まってしまった……」
「この使いかけの化粧水、機内に持ち込めるんだっけ? お気に入りのデパコスを没収されたら泣いちゃう」

海外旅行の準備で一番の悩みどころといえば、やはり「液体物の持ち込みルール」ではないでしょうか。特に女性にとって、化粧水やクリーム、ファンデーションなどの化粧品は旅の必需品。だからこそ、保安検査場で没収される悲劇だけは絶対に避けたいですよね。

結論からお伝えすると、「100ml制限」の正しい理解と、コスメごとの「液体か固形か」の境界線さえ知っていれば、没収のリスクはゼロにできます。

この記事では、元国際線客室乗務員(CA)として数多くのお客様のトラブルを見てきた私が、女性が特に迷いやすい「クッションファンデ」や「マスカラ」などの仕分け判定と、保安検査をスマートに通過するための賢いパッキング術を伝授します。

これを読めば、あなたの大切なコスメを守りながら、自信を持って出発ゲートへ向かえるようになりますよ。


監修者情報

橘 さやかの顔写真

この記事は以下の専門家が監修しています

橘 さやか(元国際線CA / トラベルコンシェルジュ)

国際線客室乗務員として12年間勤務し、世界30カ国以上をフライト。現在は旅行メディアでの執筆やセミナー講師として活動。「保安検査場で大切なお化粧品を没収される悲劇を何度も見てきました。だからこそ、あなたには同じ思いをしてほしくない」という親身なアドバイスが好評。

目次

没収の悲劇を回避!「100ml制限」の最大の誤解とは?

「あと少ししか入ってないから大丈夫」。そう思って持ち込んだお気に入りの化粧水が、保安検査場で没収され、目の前でゴミ箱行きになる……。CA時代、そんな悲しい光景を何度も目にしてきました。

お客様は「中身は50mlも入っていないんです!」と訴えるのですが、検査係員は首を横に振るばかり。なぜなら、国際線の液体物持ち込みルールには、多くの人が勘違いしている「ある鉄則」があるからです。

「中身の量」ではなく「容器のサイズ」が基準

国際線の機内持ち込みにおける「100ml制限」で最も重要なのは、中身の残量ではなく、「容器の最大容量」で判断されるという点です。

たとえ中身が残りわずか数ミリリットルであったとしても、そのボトル自体が「100ml(g)を超える容器」であれば、持ち込みは許可されません。

国土交通省のガイドラインにも、以下のように明記されています。

あらゆる液体物は、100ml(g)以下の容器に入れてください。
100ml(g)を超える容器に100ml(g)以下の液体物が入っている場合でも不可となりますので、その場合は預け入れ手荷物としてお預けください。

出典: 国際線の航空機内への液体物持込制限について – 国土交通省

つまり、「150mlのボトルに入った、残り半分の化粧水」は没収対象となります。

このルールは、液体爆発物の持ち込みを防ぐための国際的な取り決めであり、例外は認められません。愛用の化粧品を守るためには、必ず「100ml以下の詰め替え容器に移す」か、「スーツケースに入れて預ける」かの二択を徹底しましょう。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 使いかけのボトルを持ち込むのはギャンブルです。絶対にやめましょう。

なぜなら、多くの人が「目分量で100ml以下なら許してくれるだろう」と期待して失敗するからです。保安検査場の係員はボトルの「表記」を見て判断します。表記が消えていたり、容量が不明なボトルも没収の対象になり得ます。どうしても持ち込みたい場合は、100円ショップなどで売っている「容量表記のある100ml以下の詰め替えボトル」に移し替えるのが確実です。

クッションファンデは?マスカラは?迷うコスメの「液体」境界線リスト

「化粧水が液体なのはわかるけど、マスカラやファンデーションはどうなの?」
ここが女性にとって一番の悩みどころですよね。

航空保安上の「液体物」の定義は、私たちが普段思う「水っぽいもの」よりもはるかに広範囲です。基本的には「容器に入れないと形状を保てないもの」はすべて液体とみなされます。

ここでは、特に判断に迷いやすいコスメアイテムを白黒はっきりさせましょう。

要注意!「液体」として透明袋に入れる必要があるもの

以下のアイテムは、機内に持ち込む場合、必ず「100ml以下の容器」に入った状態で、「ジッパー付き透明プラスチック袋」に入れなければなりません。

  • クッションファンデーション: スポンジにリキッドファンデーションが染み込んでいるため、液体扱いです。
  • リキッドアイライナー・マスカラ: 液状のインクを使用しているため、液体扱いです。
  • リップグロス・リキッドルージュ: 固形ではないため、液体扱いです。
  • クリーム・ジェル: ハンドクリーム、保湿ジェル、ヘアワックスなども液体扱いです。
  • 歯磨き粉: ペースト状のものも液体に含まれます。

袋に入れなくてOK!「固形」として持ち込めるもの

以下のアイテムは液体制限の対象外なので、ポーチにそのまま入れて持ち込めます。

  • パウダーファンデーション: 粉末を固めたものは固形扱いです。
  • スティック状の口紅・リップクリーム: 固形扱いです(ただし、とろけるバームタイプなどは検査員によって判断が分かれる場合があるため、心配なら袋へ)。
  • 固形石鹸: 固形扱いです。

元CA直伝!「機内持ち込み」vs「預け入れ」賢い使い分け戦略

「あれもこれも液体扱いなんて、透明袋に入りきらない!」と焦った方もいるかもしれません。
ご安心ください。全ての化粧品を機内に持ち込む必要はありません。

没収リスクをゼロにし、かつ快適に旅するための鉄則は、「機内で絶対に使いたいものだけを持ち込み、残りは全てスーツケース(預け入れ)に入れる」ことです。

機内持ち込み用ポーチの中身は「乾燥対策」に特化する

機内は砂漠よりも乾燥していると言われます。持ち込み用の透明袋には、フライト中の保湿ケアに必要なアイテムだけを厳選しましょう。

一方、現地で使うシャンプー、日焼け止め、フルメイク用の道具などは、容量制限のない(※)預け入れ荷物に入れてしまえば、パッキングの悩みから解放されます。
(※預け入れ荷物にも重量制限や、スプレー缶などの個数制限はあります)

透明袋は「マチなし」のジップロックMサイズが最強

機内持ち込みに使用する「ジッパー付き透明プラスチック袋」には、以下の規格があります。

  • サイズ: 縦横の合計が40cm以内(目安:20cm×20cm)
  • 容量: 1リットル以下
  • 仕様: マチがなく、ジッパーで完全に閉まるもの

おすすめは、スーパーなどで売っている「ジップロック(フリーザーバッグ)のMサイズ」です。マチ付きの化粧ポーチなどは、容量オーバーとみなされるリスクがあるため避けましょう。

📊 比較表
表タイトル: 没収なし!機内持ち込み vs 預け入れ 仕分けリスト

アイテム 機内持ち込み(透明袋へ) 預け入れ(スーツケースへ)
目的 フライト中の乾燥ケア・リフレッシュ 現地での滞在・フルメイク
化粧水・乳液 試供品パウチ or 30ml程度のミニボトル 現品ボトル(100ml超えもOK)
ファンデーション クッションファンデ(お直し用) リキッドファンデ(朝のメイク用)
リップ・保湿 リップクリーム、ハンドクリーム ボディクリーム、予備のリップ
洗面用具 歯磨きセット(トラベルサイズ) シャンプー、トリートメント、洗顔料
その他 目薬、コンタクト保存液 日焼け止め、ヘアスプレー

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 「試供品(パウチ)」こそが、最強の機内持ち込みアイテムです。

なぜなら、パウチには容量が明記されており(通常1〜3ml程度)、100ml制限を確実にクリアできる上に、使い終わったら捨てられるので荷物が減るからです。私は旅行のために、デパコスのカウンターでもらった試供品を大切にストックしていました。詰め替えの手間も省けるので、ぜひ活用してみてください。

よくある質問(スプレー缶、試供品、免税品について)

最後に、パッキングの際によくある細かい疑問にお答えします。

Q. ヘアスプレーやミスト化粧水などのスプレー缶は持ち込めますか?

A. 条件付きで可能ですが、預け入れが無難です。
化粧品類のスプレー(エアゾール)は、1容器あたり0.5kgまたは0.5リットル以下であれば、機内持ち込み・預け入れ共に可能です。ただし、機内持ち込みの場合は「液体物」として透明袋に入れる必要があります。袋のスペースを圧迫するため、フライト中にどうしても必要でなければ、スーツケース(預け入れ)に入れることを強くおすすめします。なお、「引火性ガス」を含む日用品スプレーなどは持ち込みも預け入れも禁止されている場合があるため、製品の表示を確認してください。

Q. 免税店で買ったお酒や化粧品は機内に持ち込めますか?

A. 直行便ならOKですが、乗り継ぎがある場合は要注意です。
保安検査場を通過した後にある免税店で購入した液体物は、100mlを超えていても機内に持ち込めます。ただし、海外で乗り継ぎをする場合、乗り継ぎ地の保安検査で没収されるリスクがあります。乗り継ぎがある場合は、店員さんに伝えて「STEB(不正開封防止袋)」に入れてもらう必要がありますが、国によってはそれでも不可の場合があるため、最終目的地で購入するのが確実です。

まとめ:正しい知識で、自信を持って「出発ゲート」へ!

液体持ち込みのルールは一見複雑ですが、ポイントを押さえれば決して怖くありません。

  1. 100ml制限は「容器のサイズ」: 使いかけでも大きなボトルはNG。詰め替えるか預け入れへ。
  2. 迷ったら「液体」: クッションファンデもマスカラも、迷ったら透明袋に入れるか、預け入れ荷物にする。
  3. 機内は「厳選」、現地用は「預け入れ」: この使い分けが、没収リスクをゼロにする一番の近道。

準備さえ完璧なら、保安検査場はただの通過点です。
「私のパッキングは完璧!」と自信を持って、愛用のコスメと一緒に、素敵なハワイの旅へ行ってらっしゃいませ!


[著者情報]

橘 さやか(たちばな さやか)
元国際線CA / トラベルコンシェルジュ

大学卒業後、外資系および日系航空会社にて国際線客室乗務員として12年間勤務。VIPフライトや新人教育も担当。退職後は、自身の経験を活かし、旅行メディアでの執筆や、海外旅行初心者向けのセミナー講師として活動中。「旅の準備から楽しむ」をモットーに、実践的で女性目線の旅テクニックを発信している。

  • 保有資格: 総合旅行業務取扱管理者

[参考文献リスト]

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