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重曹でフローリング掃除は危険?ワックスを守り「サラサラ床」にする黄金比

著者プロフィール

鈴木 恵(すずき めぐみ)
ナチュラルクリーニング講師 / ハウスクリーニング技能士

親子向け掃除教室の開催や、メディアでの掃除術監修を多数手がける。自身も子育て中に化学洗剤への不安を感じ、重曹やクエン酸を使ったナチュラルクリーニングに転向。プロの技術と主婦の視点を融合させた、無理なく続く掃除術に定評がある。著書に『子どもとペットに優しいナチュラル掃除』など。


夏場のリビング、裸足で歩くとペタペタしませんか?
ハイハイする赤ちゃんや、床を舐めてしまうワンちゃんがいるご家庭では、強力な化学洗剤を使って拭き掃除をするのは少し抵抗がありますよね。

「家にある重曹なら、口に入っても安全だし、皮脂汚れも落ちそう」

そう考えて重曹を手に取ったあなた、大正解です。
しかし、一つだけ気をつけてほしいことがあります。それは、重曹の「濃度」を間違えると、フローリングのワックスが剥がれてしまうということです。

実は私自身も昔、汚れを落としたい一心で濃い重曹水を使い、床を白くザラザラにしてしまった失敗経験があります。
でも安心してください。プロが実践する「濃度1%」と「クエン酸仕上げ」という2つのルールさえ守れば、重曹は最強の床掃除アイテムになります。

この記事では、赤ちゃんが頬ずりできるくらい安全で、サラサラの床を取り戻すための正しい手順を、失敗談も交えながらわかりやすく解説します。


目次

なぜ重曹なの?「皮脂汚れ」に効く理由と、知っておくべきリスク

そもそも、なぜフローリングのベタつきには重曹が効くのでしょうか?
その理由は、汚れと洗剤の「相性」にあります。

足の裏から出る皮脂や汗、食べこぼしの油汚れなどは、すべて「酸性」の性質を持っています。
対して、重曹(炭酸水素ナトリウム)は「弱アルカリ性」です。
理科の実験のようですが、酸性の汚れにアルカリ性の重曹をぶつけると、互いに打ち消し合う「中和反応」が起き、汚れが分解されて浮き上がります。これが、重曹で拭くと床がサラサラになるメカニズムです。

🎨 デザイナー向け指示書:インフォグラフィック
件名: 重曹による皮脂汚れ分解の仕組み
目的: 重曹がなぜベタつきに効くのかを視覚的に理解させる。
構成要素:
1. タイトル: 酸性の「皮脂汚れ」をアルカリで中和!
2. 左側: 床にへばりついたベタベタ汚れ(酸性)。
3. 中央: 重曹の粒子(弱アルカリ性)が汚れにアプローチ。
4. 右側: 重曹が汚れを包み込んで中和し、床から浮き上がらせる様子。
5. 補足: 「中和・分解」というキーワードを添える。
デザインの方向性: 清潔感のあるブルーやグリーンを基調に、汚れがスッキリ落ちる爽快感を表現。
参考altテキスト: 弱アルカリ性の重曹が酸性の皮脂汚れを中和・分解して浮き上がらせるメカニズムの図解

しかし、ここで注意が必要です。
一般的なフローリングに塗られている「ワックス」も、実は油分(樹脂)を含んでいます。
つまり、重曹の濃度が高すぎると、汚れだけでなくワックスの油分まで分解してしまい、ワックスが剥がれたり、白く変色したりするリスクがあるのです。

だからこそ、「汚れは落とすが、ワックスは守る」という絶妙な濃度調整が不可欠になります。


失敗しない!床用重曹スプレーの「黄金比」レシピ

では、ワックスを守りながら汚れだけを落とす、安全な濃度とはどれくらいでしょうか?
プロが推奨する黄金比は、ズバリ「濃度1%」です。

これ以上濃くすると、乾いた後に重曹の白い結晶が残ったり、ワックスを傷めたりする原因になります。「濃い方が落ちそう」という誘惑に負けず、この分量を守ってください。

床用重曹スプレーの作り方

用意するもの

  • スプレーボトル(100均のものでOK)
  • ぬるま湯:100ml
  • 重曹(掃除用でOK):小さじ1

手順

  1. スプレーボトルに重曹小さじ1を入れます。
  2. ぬるま湯100mlを注ぎます(水よりぬるま湯の方が溶けやすいです)。
  3. 重曹の粉が見えなくなるまで、しっかり振って溶かします。

たったこれだけです!

🎨 デザイナー向け指示書:写真配置
件名: 重曹スプレーの黄金比
目的: 正確な分量を視覚的に伝え、入れすぎを防ぐ。
構成要素:
1. メイン被写体: 透明な計量スプーン(小さじ)で、重曹を「すりきり一杯」測っている手元のアップ。
2. 背景: スプレーボトルと計量カップ(水が入っている)。
3. キャプション: 「水100mlに対して、重曹は小さじ1だけ。これがワックスを守る黄金比です。」
デザインの方向性: 明るいリビングやキッチンでの撮影。ナチュラルで安心感のある雰囲気。
参考altテキスト: 床掃除用の重曹スプレーを作るために、小さじ1杯の重曹を正確に測っている様子

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 重曹スプレーを作る時は、必ず「完全に溶かしきる」ことを意識してください。

なぜなら、この点は多くの人が見落としがちで、溶け残った重曹の粒が研磨剤となり、拭き掃除の際にワックスに細かい傷をつけてしまうことがあるからです。ぬるま湯を使って、ボトルをよく振ってから使いましょう。


プロ直伝!「クエン酸仕上げ」で白残りを防ぐ鉄壁の3ステップ

重曹スプレーで拭くだけでも汚れは落ちますが、プロの仕上がりを目指すなら、もうひと手間加えましょう。
それが「クエン酸水による仕上げ拭き」です。

重曹(アルカリ性)で拭いた後の床には、微量のアルカリ成分が残っています。これをそのままにすると、床がザラついたり、アルカリに弱いワックスが徐々に劣化したりします。
そこで、酸性の「クエン酸水」で中和(リンス)してあげることで、成分をリセットし、驚くほどサラサラな床に仕上がります。

サラサラ床を取り戻す3ステップ

ステップ1:ホコリを取り除く
いきなり拭くとホコリを引きずって床を傷つけるので、まずは掃除機やドライシートでホコリを除去します。

ステップ2:重曹スプレーで拭く
雑巾に重曹スプレーを吹きかけ(床に直接スプレーするのはNG!シミになります)、固く絞ってから部屋の奥から手前に向かって拭きます。

ステップ3:クエン酸水で仕上げる
水200mlにクエン酸小さじ1を溶かした「クエン酸水」を別の雑巾に吹きかけ、仕上げ拭きをします。これで中和完了です。

🎨 デザイナー向け指示書:インフォグラフィック
件名: 重曹掃除の3ステップ
目的: 掃除の流れと「クエン酸仕上げ」の位置付けを理解させる。
構成要素:
1. Step 1: 掃除機をかけているイラスト。「まずはホコリを除去」
2. Step 2: 重曹スプレーを雑巾にかけて拭いているイラスト。「重曹で皮脂汚れをOFF」
3. Step 3: クエン酸水で仕上げ拭きをしているイラスト。「クエン酸で中和してサラサラに!」
4. 矢印: 1→2→3の流れを示す。
デザインの方向性: シンプルな線画イラスト。ステップごとに達成感が伝わるように。
参考altテキスト: 掃除機がけ、重曹拭き、クエン酸仕上げ拭きの3ステップを示したフロー図


ここは注意!重曹を使ってはいけない床(無垢材・コーティング)

重曹は万能ではありません。床の素材によっては、変色や黒ずみの原因になるため、絶対に使ってはいけないケースがあります。

  • 無垢材(無塗装・オイル仕上げ)の床:
    木材に含まれるタンニンと重曹のアルカリが反応し、黒く変色する恐れがあります。無垢材には、専用のクリーナーか、米ぬかなどの天然ワックスを使いましょう。
  • 特殊コーティング(UVコーティングなど)の床:
    コーティングの種類によっては、アルカリ性洗剤がNGな場合があります。必ず施工業者の取扱説明書を確認してください。

不安な場合は、部屋の隅や家具の下など、目立たない場所でパッチテストをしてから全体に使うことを強くおすすめします。


よくある質問(FAQ)

Q. 拭いた後、床が白く残ってしまいました。どうすればいいですか?
A. お酢かクエン酸水で拭き直してください。
白い跡は、重曹の濃度が高すぎて結晶化したものです。酸性のお酢(水で2倍に薄めたもの)やクエン酸水で拭けば、中和されてきれいに消えます。

Q. 重曹の代わりに「セスキ炭酸ソーダ」を使ってもいいですか?
A. フローリングにはおすすめしません。
セスキ炭酸ソーダは重曹よりもアルカリ性が強いため、皮脂汚れはよく落ちますが、その分ワックスを剥がすリスクも高くなります。ワックスが塗ってある床には、穏やかな重曹の方が安心です。


まとめ:重曹は「濃度1%」と「クエン酸仕上げ」で最強の味方に

重曹を使ったフローリング掃除は、決して難しいものではありません。

  • 濃度1%(水100mlに小さじ1)を守る。
  • 仕上げにクエン酸水で中和する。

この2つのルールさえ守れば、赤ちゃんやペットが舐めても安心な成分で、皮脂汚れだけをスッキリ落とすことができます。
今週末は、家族みんなで裸足になれる「サラサラ床」を取り戻しませんか? まずはキッチンの重曹を取り出して、スプレー作りから始めてみましょう。


参考文献

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